● あなたの扉 ●
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今、あなたには “心から 信頼できる人” はいないんですね
つらかったですね
では、“この世で一番信頼したい人” はどうでしょう
その人は、あなたと同じ家に住んでいませんか?
その人のことを、信じたいけど、信じきれない
もしかしたら、そんな風に感じたことがなかったでしょうか
問題は色々なんですね
長いこと、複雑にからみあっているのかも知れないし
困ったことは、もちろん、家の外にあるかもしれないけど、
おうちの中にもあったりするのかな…
あなたが今、思い浮かべている人は、
あなたがこんなに傷付いているとは、多分 思っていないのでしょう
今も、ただただ訳が解らず、困ってはいるけれど
本当の理由は解らないのだと思います
肝心な「あなたが傷付いている」ということにさえ、
気付いてくれていないかもしれません
ただ「責めている」とか「反抗している」とだけ、
受け取ってしまっているかもしれません
でもそれは仕方がないのです
だって、本当の理由をきちんと丁寧に教えてくれる人がいなかったのですから
あなたからすると、
その人の表現の仕方が、何か違っていたのではないですか?
たとえば「そうじゃなくって!」と感じたり
それで、そこからあとは こじれてしまったりして
でも、あなたも どうしたらいいのか解らなくて…
「どうせ、わかってなんてくれっこないんだ」
と何度も思ったかも知れませんね
人は誰でも 最初からわざわざ嫌われたり、憎まれたりしたい筈はないから
その人が抱える何かの問題で余裕が無くって、
あなたへの対応に、大失敗 してしまったんだと思うのです。
みんな自分のやるべきことだけでも 精一杯 ですよね
あなたも、その人があなたへの対応に失敗してしまったその時に、
それを許してあげる余裕なんて とても出なかったでしょう?
だめな理由をやさしく説明してあげるなんて、とても無理でしたよね
その人も あなた と一緒
ただ平和に、毎日が過ごせたら…そう、願っている
あなたに嫌われたくなんて絶対にないんです
もし、そんなことが全然当てはまらないほど“特別にひどい人”と感じるなら
この世で一番信頼できると思える人を、よく考えて思い起こして、そして見付けて、
その人に相談してください
あなたが生きるために、それは何より大事なことなのです
あなたの心にとって、
今いるお部屋の「扉を閉じたまま」でいることは、
「扉を開けて」出ていくことよりも、大変な負担になっているかもしれません
起きている時だけじゃなくて、
寝ている間中もずっと、そのことは完全に忘れられることはないのですから
すごく不安だし 「このままどうなるんだろう」って悩んだり
こわかったですよね…
なのに、誰も助けてくれない
あなたの話だって最後まできちんと聴いてくれない
もしそうだったなら、嫌だったのに、よく我慢してきましたね。
ひとりでずいぶん頑張っちゃいましたよね。
でも、もう自分ひとりだけで頑張らないでいいんです
まずは、あなたが一番信用出来ると思える人を思い浮かべて
その人に向けて手紙を書いてみてください
あ、いいえ、出すか出さないかはあとで決めることにして
とにかく書くだけ、書いてみてください
最初は思ったことをどんどん書きます
書きたいだけ書きます
そしてしばらくすると、同じ事を何度も書いているかも知れません
そうしたら今度はまとめます
書いているうちに相手に読ませたくないことまで書いているかも知れませんので
それもカットします
なるべく解り易いように、読みやすいように、話の流れも工夫してください
あまり長すぎると読めないのでそれも気を付けてみて下さい
書き終わったら相手に渡してもいいし、相手の前で読みあげるのもいいし、
自分で直接話してもいいかもしれません
今回は使わずに、自分のためのお守りとして持っておくのもいいです
あなたの好きな方法を選んでください
直接お話する場合は
「お話したいことがあるんです 最後までじっくり聴いてもらえますか?」
と、姿勢を正して、この台詞からはじめてみてください
いつもよりずっとうまくいきますよ
それでも もし、相手がうっかり口を挟んだり、怒り出したりしても
あなたはそれにつられたりしないで、こう思っていてあげてね
「相手は今、必死なんだ」と
あなたの気持ちを解ってもらう為には
あなたは怒り出さないで最後まで静かに手紙を読みきってください
今これを読んで
もし、ちょっとでも気分が変わったなら チャンス
「えい!」っと立ち上がってしまえる時
そうすれば あとは今までよりは結構 ラク だったりします
そして、確実に昨日より強くなれてる自分がいるから
「ほんとだ、案外簡単に出来ちゃったよ」と思えたら、
今よりはずっと楽になれていますよ
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